MagicalVoxel – koneta https://koneta.click DIYとデジモノとプログラミングとライフハックをコネた...小ネタ Sat, 06 Mar 2021 13:29:48 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.1 https://koneta.click/wp-content/uploads/2020/02/cropped-icon-32x32.png MagicalVoxel – koneta https://koneta.click 32 32 MagicalVoxelで3Dアバターが簡単にできてしまった話 VRMファイル作成まで https://koneta.click/p/267 https://koneta.click/p/267#respond Wed, 24 Jun 2020 15:10:08 +0000 https://koneta.click/?p=267 前回の記事では、MagicaVoxelという無料で簡単にボクセルアートが作れるソフトを紹介しました。今回は作成したモデルを活用するという方針で、MagicaVoxelを使って作成したキャラクターにMixamoで骨を入れて、最終的には汎用性のあるVRM形式ファイルを作ってみたいと思います。

MagicalVoxelでキャラクターを作る

さて、まずは今回のメインとなるキャラクターを作らないといけません。しかしこれはMagicalVoxelを使っていれば簡単に「それっぽい」ものが作れます。というわけで今回私が作成したのが以下のようなキャラクターです。

今回の主役!

私でも1,2時間くらいで作れたので、何回かMagicalVoxelでモデリングをしたことがある方であれば、1時間もかからずにこのくらいのキャラクターを作れると思います。とは言え流石に全く方針もない状態では作るのが難しいと思いますので、私が参考にさせてもらったサイトさんを紹介しておきます。

こちらの解説は、キャラクターのモデリングだけではなく、MagicaVoxel自体の使い方もとても分かりやすくまとまっていて、とても参考になりました。こちらのサイトさんでは、モデリング後にBlenderを用いてボーン入れなどを行っていますが、今回はより簡単な方法でお手軽にやってみようと思います。

キャラクターのモデリングをする際は、Tポーズと呼ばれる形で作成する必要があります。これは上記の画像のように腕を横に伸ばして足は揃えている形です。これは後の作業で重要になってきます。また、モデリングをする際は髪の毛先と体など、分かれていて欲しいところは1ブロック分話しておく必要があります。もしくっついていると、モデルを動かした際に、体に髪の毛がくっついて動いてしまいます。

エクスポートしてMixamoでオートリグ

モデルが完成したら、obj形式でエクスポートします。エクスポートするにはウインドウの右下にあるボタンから形式を選んで保存先を決めるだけです。今回はobj形式で出力したいため、左上のobjと書かれているボタンから保存しました。保存が完了すると、指定したフォルダ内にobj,mtl,pngの3形式で指定した名前のファイルが出力されます。これらは後ほどの手順でしようするためしっかり置いておいてください。

次にMixamoというサービスを使用して作成したモデルに骨を入れていきます。MixamoはAdobeが買収して運営している3Dキャラクターのカスタマイズやアニメーション付けができるWebサービスです。

Mixamoにアクセスして、AdobeやGoogleのアカウントでログインします。もし該当のアカウントがなければ無料でする作成することもできます。

ログインするとアニメーションを選択する画面になりますが、それらは無視して画面右にある「UPLOAD CHARACTER」から先ほどエクスポートしたobjファイルを選択します。アップロードが完了するとモデルが灰色の状態になりますが、それは気にせずNEXTを押して進んでください。

次にマーカーをモデルの体に合わせて設置する作業になりますが、ページ内の図の通りに設置するだけで大丈夫です。私の場合は以下のようになりました。

マーカーを置かれた主役

マーカーが置けましたら、ウインドウ下の「Skeleton LOD」から「No Fingers」を選択してNEXTを押します。たったこれだけで、体に合わせた骨をモデルに入れてくれます。便利ですね。

もしエラーが発生した場合は設置したマーカーが体の表面すれすれになっていないか確認してみてください。気持ち中心の方にマーカーを設置することで解決することがありますのでエラーが出る場合は確認してください。

処理が完了すると先ほどのアニメーションを選択する画面に戻ります。ここで左のアニメーション欄から選択することでモデルが動き出します。しばらく動いている様子に感動したのち、「Download」から骨入りモデルをダウンロードします(ダウンロード前に選択したアニメーションを削除するため、「Download」ボタンの3つくらい下にあるアニメーションの設定項目右上のバツボタンを押してください)。ダウンロードする際の「Format」は「FBX for Unity(.fbx)」、「Pose」は「T-Pose」を選択してください。

UnityでVRMファイルに変換

最後にこれまでの手順で作成したファイルを汎用性の高いvrmファイルに変換しておきたいと思います。この作業にはUnityを使用するため、Unityが入っていない場合は個人/小規模であれば無料で使用できるのでインストールしておいてください。

… インストールしておいてくださいと言いつつ、参考にさせてもらったサイトさんで完ぺきな解説がされていたので、ここではリンクの紹介だけさせていただきます。

1つだけ注意点ですが、MagicaVoxelで作成したモデルは世間的にはとても小さいです。そのため、上記のサイト内では「モデルのスケール→XYZが全部1.0になっているか」という確認手順がありますが、ここだけ、指示を無視して35倍程度にしておくとちょうどいい大きさで出力してもらえます。

VroidHubに登録してみる

おまけに、VroidHubというプラットフォームに作成したvrmファイルをアップロードすることで、モデルを活用しやすくしておこうと思います。

上記の手順でvrmファイルまで完成しているためアップロードは簡単です。上記のリンクからサイトにアクセスしていただき、pixivアカウントでログインしてください。ログインができると画面上部に「キャラクターを登録」というボタンが出てきますので、あとは画面の指示通りにファイルをアップロードするだけです。

アップロード完了

というわけでこれで作業完了です!あとはVroidHubに対応したアプリで読み込むだけで使いたい放題です。お疲れさまでした!

ちなみに…vrmファイルを作成する際にそのままの大きさで出力するとこんな感じにアリエッティになります。

借りぐらししてたの…

終わりに

という感じで、今回はMagicaVoxelでモデリングしたキャラクターをVRMファイルへの変換するところまでをやってみました。ちょっと前ではこんな簡単に動くモデルを作成することは難しかったと思いますが、いい時代になりましたね。

さらには使うときも様々なアプリで統一のフォーマットやプラットフォームからのダウンロードに対応していて便利になりました…これからもっと進化していってほしいものです。

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センスは無くても箱は積めるのでMagicalVoxelでモデリングするよ https://koneta.click/p/220 https://koneta.click/p/220#respond Sun, 14 Jun 2020 05:56:19 +0000 https://koneta.click/?p=220 早速ですが、まずはこちらをご覧ください。こちらは私が本気を出して5分くらいで描いたボトルガムのイラストです。

絵心無し素人のボトルガム的な何か

ご覧いただいた通り、私には絵心はありません。それもそのはず、生まれてこの方、ちゃんとイラストの勉強をしたことがありません。なんだか小とか中とか高の時にそのような授業があったような気もしますが、きっとそんなこともありません。

次にこちらの画像をご覧ください。こちらは今回紹介するMagicalVoxelというソフトを使用し、先ほどと同じように5分くらいで作成したボトルガムです。いわゆるボクセルアートというヤツです。(便宜上「アート」と銘打ちましたが内容が伴っていないのは目をつむってください)

それっぽいボクセルボトル

いかがでしょうか? なんだか「それっぽい」感がありませんか?もちろんこの作品は、先ほどの残念絵と描いたのと同じ人間が作りました。同じ人なのにここまで違いが出るのはちょっと気になりませんか? というわけで、今回は、この「それっぽい」を簡単に生み出したMagicalVoxelを紹介したいと思います。

MagicalVoxel とは

MagicalVoxelは @ephtracy 氏がオープンソースで開発を進めている、ボクセルモデリングソフトです。このソフトは高性能ながら無料で使用することができ、ボックスを積んでモデリングするだけでは無く、綺麗なレンダリングまでこのソフト内で完結することができます。OSはWindows, Mac両方に対応しているためほとんどのPCユーザは使用できると思います。

そもそも、「ボクセル」とは何か…という所ですが、調べてみると「ボクセル」とは「コンピュータ上で立体を表現するときの最小単位」とのことらしいです。平面では最小単位を表現しようとすると「ドット」がありますので、その立体版ということになると思います。また、ドットを組み合わせて絵を描くと「ドット絵」になりますが、その立体版が「ボクセルモデリング」と言えそうです。

インストール→起動

では早速インストールしていきます。このソフトは公式ホームページのリンクからダウンロードすることができます。使用するPCの環境にあったバージョンをダウンロードして適切なフォルダに解凍することで起動できるようになります。

使用しているPCがMacの場合は、時々正常に起動できない症状があるらしいのですが、その場合は解凍したファイル内のソフト本体を一度別のフォルダに移動したのち元に戻すと正常に起動するようになるらしいです。残念ながら私はWindows環境なので、本当に症状が発生するか、上記の方法で直るのかは未検証です…。

使ってみる

さて、ソフトの導入が終わったので早速使ってみます。起動すると以下のような画面が出てきます。初見だとちょっと複雑そうに見えるかもしれませんが、慣れてくると、これが意外とシンプルにまとまっているのです。

起動画面

操作方法の詳細はチュートリアル系の記事を書いている方がたくさんいるので省きますが、基本的には、画面左のパレットで色を選択して、パレットの右隣にあるツールからペンモード(ボクセルを設置)や消しゴムモード(ボクセルを削除)などの機能を選び、あとは好きな形にボックスを積んでいくだけです。

どのような手順でボックスを積んでいくかは、作りたいものによると思いますが、今回は果てしなく簡単な例としてルービックキューブを作ってみました。もとがただの立方体なので、色を選択してそれっぽい位置に設置するだけの簡単な作業でした。

ほとんど色を変えただけの箱

画面左側のパレットを見ていただけるとわかると思いますが、パレット内では、自分の好きな色を作ったりもできるので、「使いたい色がない」ということもありません。

さて、MagicalVoxel ではここから、obj 形式などの3Dモデルでエクスポートすることもできますが、私が驚いたのは、レンダリングの機能です。この機能を使うことで、より「それっぽい」感が溢れる作品を作ることができます。というわけで以下の画像をご覧ください。

Render機能で「それっぽい」が爆発

これは先ほどのただ色をつけただけの立方体をレンダリング機能で「それっぽく」したところなのですが、いかがでしょうか? 私個人としては気に入っているのですが、ここまでの操作は先ほどのモデリングも含めて、15分程度です。そう思うと簡単に「それっぽい」を作れるというのがわかっていただけたかと思います。

ちなみに上記画像は、素材の設定だけしていて、黒い部分をガラスの設定で透明にし、他の色の部分は発光するように設定しました。この設定もポチポチとスライダーを動かすだけで簡単です。

以上が今回紹介したかったMagicalVoxelというソフトです。

最後に

はい。今回は簡単にMagicalVoxelという到底無料とは思えないような高性能ボクセルモデリングソフトを紹介してきました。本記事は私が作成したボクセル作品を掲載して紹介しましたが、このソフトをフルで使えば今回のような小物だけではなく、キャラクターモデルや風景など、作れる範囲はアイデア次第です。

Twitterでは「 #magicalvoxel 」のようなタグで今回の「それっぽい」とはかけ離れたとんでもなく素晴らしい作品たちが投稿されていますので、ちょっとでも本ソフトが気になった方は是非ともご覧ください。

そして、MagicalVoxel、是非ともいじってみてください。

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