何年か前からSNSでとある空気清浄機が話題になっているのはご存知でしょうか?この空気清浄機は単純な仕組みで安価かつ簡単に自作することができ、効果は市販されている空気清浄機と比べても劣らない (むしろこっちの方が効果がある?) なんぞと言われているものです。
そんな世間を賑やかしている気がするのが「水式空気清浄機」です。これは扇風機の風を水面に当てることで、空気中の異物が水に取り込まれ空気はキレイになる…というものらしいです。その仕組は非常に簡単なもので、扇風機と水をためておく容器があれば大丈夫、必要な材料は100円ショップで揃えることができます。
確かに水面についたホコリが再び舞い上がるイメージはありませんが、本当に効果はあるのでしょうか? これはとても気になるところで、実際に検証していきたいと思います。まずは実際に水式空気清浄機を作成してみようと思います (検証は次回!)。
構造
とても簡単な仕組みなのでわざわざ説明するほどのものではありませんが、一応改めて紹介しておきます。
水式空気清浄機は水面に風を叩きつけることで空気中のホコリなどを水に吸着させることで集塵を行うものです。検索してみると水に叩きつけることで、物理的/化学的に不純物を集めてくれるそうです。
本当に効果があるのか調べたいと思いますが、残念ながら私はこの手の分野は疎いのです。せめて同じような製品が無いかを調べてみたところ、工業用の集塵装置でウェットスクラバーというものが見つかりました。こちらも液体にガスを叩きつけている形なので、やろうとしていることはこれにだいぶ近い気がします。ただこちらの会社さんの動作サンプル動画を見てみると、とてつもない勢いで水に叩きつけているようで、どれほど同じような効果が得られるかは未知という感じがしました。これは是非とも調べないとだめですね。
用意したもの
今回空気清浄機を作成するに当たり用意したものは以下の通りです。今回は工作不要で水の入れ替えを簡単にするという方針で材料を探してみました。
- USBファン
- 積み重ねBOX(水を入れておく容器)
- お皿用ワイヤー棚(ファンを水上に固定する台)
- 結束バンド
今回、USBファンはAmazonで購入しましたが、それ以外の3つはDAISOさんで購入しました。合計金額はおおよそ1,400円くらいでした。USBファンはDAISOさんでも販売しているため、やろうと思えば1店舗ですべての材料をそろえることもできます。今回はせっかくなので、より沢山風を送ってくれそうなこちらのファンを選んでみました。
他の方の「作ってみた」系の投稿を見てみると網にファンを固定したモノを容器の上に載せるだけの方が多いように見えました。しかし、それらは載せているだけなので、とても倒れやすそうでした。また、今回はファンに水がかかってしまった場合の対策は考慮していないため、なるべく倒れにくいようにワイヤー棚で挟み込むことで固定するようにしてみました (偶然ですがこの組み合わせがなかなか丁度いいサイズ感でお勧めしちゃいます)。
手順
材料の用意ができたらあとは組み合わせるだけなので手順というほどのものはありませんが…一応書きます。まずはワイヤー棚にUSBファンを結束バンドで固定します。この時、固定した結束バンドが下に飛び出していると水入り容器を出し入れ時に引っかかってしまうので、下には出ないように固定します。
あとはファンを固定した棚に水を入れた容器を挟み込むだけで完成です。
ちょっとだけ使ってみた
簡単にできてしまったので、ついでに1時間ほど動かしてみました。その結果がこちらです。テストした部屋は寝室です。おそらく寝具から出ているホコリが気になっているのでテストにはちょうどいい部屋だと思います。キレイな画像ではないので一応閲覧ご注意を…。
画像があまり鮮明ではないため、だいぶ見にくいですが、画像の真ん中上部にホコリの塊ができていました。それ以外にも水面には細かいホコリや糸くずのようなものが漂っていていました。少なくとも空気中のこれらのものは取り込むことができたようです。思っていた以上にホコリが浮いていて正直びっくりはしました。
終わりに
というわけで今回は、水式空気清浄機なるものを作ってみました。SNSでたくさんの人が作っているだけあって、簡単に作ることができました。また試運転では、思っていた以上にホコリを収集してくたので思っていた以上には効果がありそうです。
しかし、目の前の結果1つで「効果がある」とは言い切れません。というわけで次は、今回作成した試作機で「水式空気清浄機」はどのくらい効果があるかを検証していきたいと思います。少なくとも、ファン有り無しでの比較実験、温度、湿度の変化くらいは確認したいですね。ほかの項目は…どうやって確認すればいいんだろう…。というわけで検証方法が未知な段階なので結果が出るまでは時間がかかると思いますが、検証結果は本サイトで報告したいと思います。